植松さんは歴史時代小説家です。一週間前に『咸臨丸、サンフランシス
コにて』を本屋で手に取ったのが彼女との出会いでした。頭の中の植松
三十里スペースが瞬く間に膨張をはじめ、どんな人なのだろう、どこに
住んでいるのだろう、既婚なのか子供は何人いるのか、と勝手に身元
調査を始めてしまった。
不思議なもので、グイグイを自分の都合の良いことばかりを手繰ってい
くと。同級生であったり、本籍地が静岡であったり、知り合いの知り合い
であったりして、「これはご縁だ」と自分自身を納得させるまでに至って
しまった。
この2~3日で、アマゾンで本当に申し訳ないような値段で著書の2/3
を手に入れてしまった。盲目になるほど惚れたんですが。こんなことは
いまだかつてないほどの熱の入れようです。
植松さんは、職業柄、徹底的に書籍や資料を調べ上げ、現地に赴き
踏査検証するのは当然としても。時空を超えて現場に立ち会ったかの
ような思い入れと描写力は半端ではありません。
自分がもしその立場であったらならば、どのように感じ、そしてどう行動
したのか、読者は主人公の背を押すようにグイグイ読み進んでしまうの
ですから、もう、本当にすごい以外の何者でもありません。
僕と生まれ育った時代が一緒なのでバランス感覚が似ているのでしょう。
語り口のフットワークの軽さやニュアンスのつかみ方に膝を打つことば
かりです。やっぱり、おか惚れのようです。
植松三十里さん、強引にストーカーファンになりました。ご勘弁。
そう遠くない未来に会えそうな気がします。
僕は、結構、ワープしていくんですよ。
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